えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

ひゃくはちじゅうにこめ

 この週末は、珍しくバイトが休みだったので、土曜日のうちから実家に帰っていた。駅のすぐそばのショッピングモールをプラプラし、駅のそば屋でざるそばを食べ、そのまま電車に乗って地元へ戻る。そういえばと思い立って寄った靴屋さんはやはり開いていて、久し振りに店長さんと喋ったりそこのワンコを愛でたりしてからようやく家へと帰った。

 

 荷物が重かったからかやたらくたびれていて、家に着いてからはヨギボーに埋もれて眠っていた。

 夜もぼちぼちと食べて片付けをして、映画を観てそのままベッドに潜り込んだ。

 

 日付が変わって今日は、母親の還暦祝いだった。しばらく前から計画を立てていて、弟が主にあれやこれやと動いてくれていた。朝起き出してご飯を済ませ、風呂に入り、身支度を調え、父の運転で弟その2を迎えに行き、昼食会の予約を取っている店へと向かった。

 名前も店構えも知ってはいたけれど、入ったことはない地元の昔ながらの寿司屋である。奥の座敷に案内されてしばらくすると、母と妹、それからまたあとに弟その1が家族と共にやってきた。せっかくなのでと分かれていたテーブルの皿をひとつに寄せて、乾杯とグラスを合わせた。

 

 料理はどれも美味しかった。寿司屋なので海鮮がメインになるのだけれど、どれもこれも質がよくて上品な味である。ボリュームもすごくて、後半に行くに連れて美味しいのにキツイ……と呻きながら食べるハメになった。

 

 食事が終わってからは写真を何枚か撮り、スーパーでその後の買い出しをしてから家へと帰った。

 ノスタルジックになったのか、母が引っ張り出してきた写真を眺めてわいのわいのと騒いでいたのもまた楽しかった。甥っ子と幼い頃の私の顔がこれまたそっくりで、笑いながらそれもこれもと笑い転げた。父の若い頃は弟たちによく似ていて、因果としては逆なのだけれど、やはり親子なんだなあと噛み締めた。普段は似ていると思うことがほぼないからこそ、何だか新鮮でもあった。

 

 これまたヨギボーに埋もれて、姪っ子を適度に構いつつテレビを見たりダベったりしていると、もう夕方になっていた。姪っ子甥っ子にバイバイと手を振って、荷物を背負って家を出る。掃き出し窓からカーテンを鼻先でよけてこっちに吠えてくる実家の犬は相変わらず可愛かった。

 

 今度帰るのはいつになるだろうか。バイトは定期的にあるのでしょっちゅう地元に帰ってはいるけれど、実家に帰る用というのはそんなにない。もしかすると今度は年末になるかも知れないな。