昨日書くつもりだったけれど、久し振りに小説に手を付けたらそれで疲弊しきってしまったので月曜日に。
久し振りに、一人で過ごせる連休となった。バイト先はたまに休みになることがあって、それにありがたくあやかっている。
せっかく休みだし、二日間もあるし、久々に映画観るかあ、と前日に張り切ってチケットを取った。家から歩いて二十分のところにあるというのに、腰が重くてなかなか観に行こうという気にならず、家から近いところの映画館を利用するのは、これが越してきてから初めてとなる。
天気は微妙に悪く、陽もあまり照っていないしと厚着したのは失敗だった。歩くことを考慮すればよかったと後悔したけれど、前開きのジャケットとベストなので脱げばいいだけである。荷物は増えるがしかたあるまい。
えっちらおっちら歩いて向かえば、ほどよい時間に映画館へと着いた。チケットを発券してパンフレットを買い、そのまま中へと向かう。昼前からの回を予約したのは、土を喰らう十二ヵ月という作品である。
昔から沢田研二さん……ジュリーが好きなもので、それに加えて恋人役が松たか子さん、料理監修が土井善晴先生となれば、観るしかあるまいと心に決めていた。なんとなく、この作品は自分に合うだろうなと雰囲気で察していたけれど、ドンピシャ過ぎて、二日たった今でもしみじみと噛み締めている。
滋味深い映画だった。
映画を観終わって、ショッピングモールのフードコートで腹ごしらえをし、しばらく時間を潰してまた映画館に戻る。そう、今日は二本立てである。
昼下がりからは、すずめの戸締まりを観た。評判がいいらしい、なるほどちょっと観てみるか、という感じでチケットを取ったのだけれど、予想外にボロボロと泣いてしまった。泣かせる展開というわけではないのだけれど、自分の中の色んなものが思い出されてしまって我慢が効かなかった。
鼻を鳴らして泣くようなことにならなくてよかった。
映画を観終わったら、後は荷物を増やしてもオーケー、ということで雑貨屋を見たりスーパーをぐるっと回ったりして、かばんいっぱいに買い物を済ませて、よたよたと歩いて帰った。大満足な一日だった。
翌日は家でダラダラとなにをするわけでもなく過ごし、なんとなく手を付けた小説がやけに筆が乗ってしまい、ヘロヘロになって布団に潜り込んだのが昨日のことである。
今日は今日で疲れが残っていたのかうっかりを連発してしまい、少しへこんだもののこういうこともあるさと持ち直した、はずである。
私の一週間は残り五日、あと二日もすればもう師走である。一年あっという間だったな……と口から魂が抜けていきそうになるが、後もう少し頑張っていきたい。