えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

よんじゅうろっこめ

 冬が過ぎたなあ、と暑いぐらいの日差しを背中に受けながら、ぼんやりと思った。

 

 なにか手をかけるものが欲しいと思って、仕事帰りに花屋で買ったガジュマルと、そのついでに寄った百均で見つけたドラセナは、すくすくと育ってくれている。

 ガジュマルの鉢が少し小さくて、大きなのに植え替えてやらないとなと思っていたから、今日出掛けないといけない予定があったのは好都合だった。父の運転で出掛けて用事を済ませて、ホームセンターに寄って、大きめの鉢と受け皿を買った。

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 庭先にガジュマルの鉢を抱えて降りて、新しい鉢に家にあった土や砂や堆肥を足してやったら、心なしかのびのびとしているように見えた。こうして緑を慈しめるのは、心に余裕ができたからだなと思った。

 掲示板に書き込んでしばらく、気になり始めている子がいる。

 私の書き込んだ条件から少し外れているんですけど、と、私が提示していた条件よりもひとつ年若いその子は、絵文字も顔文字もない、丁寧で落ち着いたメッセージをくれた。趣味が近くて、と書かれていたものは確かに私も好きなもので、これは色々聞いてみたいな、と興味を惹かれた。

 それから一週間と少し、ほとんど毎日、一通がずいぶんと長いメールを交わしている。きちんと話を広げようとするところや、好きな女優さんの話をする私のテンションが上がっていることを楽しそうに指摘する文面が、とても魅力的だなと思った。

 どうやって距離を縮めたらいいか分からないけれど、今のところは長めのメールをやりとりしているだけでも十分かも知れない。どうせこのご時世で会えないのだし、そのうち通話でもできたら万々歳かな、と思っている。

 

 あれだけ年上のお姉さんに甘えたいと思っていたのに、やりとりをしていて気楽なのは年下の子だなんて、笑えてくる。

 もしかしたら、私が相手に気を遣わせているのかな、と不安になることもあるけれど、きっと素直な気持ちを書いてくれてるんだな、と分かる真っ直ぐな文面を、妙に勘ぐるのも良くない。

 ゆっくり仲良くなって、後のことはそのときに考えよう。今は焦らずに、日々のメールを楽しめばいい。