えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

ろくじゅうよんこめ

  一週間と少し、長い長い盆休みが始まった。こんな状況だから父方の実家への帰省はなしになって、手持ち無沙汰なこの休みをどうしようかと悩んでいたら、あっという間に二日が過ぎ去った。

 

 最近、少しずつ自分を慈しめるようになってきた。他人のためではなく、自分のために、爪を整えたり、肌を整えたり、服を選んだりできるようになった。

 少し昔なんて、やけになって好きでもない男と付き合ったり、適当な格好をしたり、私なんて、と心の底から本気で思ったりしていた。恋活サイトからはじめて、付き合うことになったとき、こんな自分でも相手をしてもらえるのだと、少しだけホッとしてすらいた。

 今、いろんな記事や参考にしている女の子のツイートを見て分かったのは、あれは向こうからすればただの性欲解消のためのセフレですらない適当なものだったのだということで、そりゃあんな適当な扱いもするわなと、ストンと納得がいった。

 よい経験ではなかったけれど、自分を適当に扱うとこういうことになるのだという戒めにはなっている。

 

 きちんと自分の求めるものに向き合うようになって、日々が充足感で満たされつつある。友達の真似をして観葉植物を育てたり、一目惚れしたぬいぐるみを飾って可愛がったり、トレンドのおすすめが気に入ればすぐに試すようになった。

 爪の手入れをするようになったのも、自分のコンプレックスであった短くて横に広い爪を何とかできるのだと言うことを知ったからだ。少しお金を出せば、手入れ用品なんて簡単に手に入るし、手入れ自体もそう難しいものではない。ハンドクリームを塗ったり、爪用のオイルを塗ったりするだけでいい。パソコンのすぐ横に小物入れを用意して、気が向けば塗り込めばいい。

 おかげで、爪は今までにないぐらい伸ばすことができて、マニキュアなんかを塗ってもいいんじゃないかと思えるようになった。まるで自分の手じゃないみたいで、眺めていてとても楽しい。

 

 ダイエットも地道に続いていて、急激に落とすのは無理にしろ、少しずつ、服を着るときに違いを実感し始めている。この調子でいけば大丈夫なのだという、安心感すらある。

 せめて標準体重ぐらいには落としたいし、もっと体のあちこちを引き締めたい。自分の体や見た目に対して、こうしたい、という欲求が湧くなんて、昔は思いもしなかった。昔は昔でそれなりに楽しかったけれど、自分に対してこんなにも興味が湧くなんて思ってもみなかった。

 三十代からでは遅いかも知れないけれど、今が一番若いという言葉もあるし、できることで無理のないことなら何でもやってみて損はないと思っている。

 

 とりあえず、この休みのうちに少しでも体を絞れたらいいなと思うし、手持ち無沙汰になりそうだった時間は、資格の勉強や字の練習で何とか埋まってくれそうだ。