えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

さんじゅうよんこめ

 職種の都合上、社員さんの現場仕事がなくなることがままあり、そうなると私の仕事も必然的になくなることが多い。そんなこんなで、仕事がない! 暇! とTwitterでわめきながら仕事をしている。

 ただの事務員なので、できることはたかが知れている。下手に手を出して社員さんの仕事を増やすことはしたくない、と思うと、おっかなびっくり、分かることだけ片付けるということになって、それが終わると何もやることがなくなってしまう。

 社員さんが現場に出なければ、掃除機もかけづらい。ワンフロアしかない事務所だから、他の掃除だって三十分もかからずに済んでしまう。何もしないでいるのは性に合わないし、現場に出ないからと書類仕事を片付けている社員さんに気を遣う。

 じゃあ、と始めたのが、今の仕事の知識を付けることだった。

 

 テキストやハンドブックのようなものが何冊も棚に並べられていて、教材には困らない。ついでに字の練習でもするかと、テキストを書き写して時間を潰している。でも、多分私にこの知識はなくてもそんなに困ることはなくて、じゃあちゃんと身になることをしたいなとも思う。

 父親にぽろりと相談すると、今経理できる人間が足りてないから、その勉強をしたらいいと言われて、ああ、そういえば昔やりかけた簿記のテキストがあったな、なんて思い出した。本当に関係ない仕事をやってもなにも言われないのなら、簿記の勉強をする方がゆくゆくは身になる。

 けれどさすがにそんなことをできるわけもなく、多分週明けもある程度の仕事を片付けたら、テキストを開いて、ひたすらボールペンを握っているのだろう。

 

 今のままではダメだと、きちんと動き始めている。副業として、全く新しい分野に手を伸ばそうともしている。失敗が恐いけれど、何もしないままなのは嫌だから、恐る恐る、指先でひっかけるみたいにして触れ始めている。