えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

ひゃくよんじゅうよんこめ

 今週も平々凡々と過ごすのかと思っていたけれど、金曜日に体調を崩していつもとだいぶ違う一週間になった。

 

 いつも通り通勤して、自席について、なんかいつもより疲れてるな? と思ったのが違和感を自覚した最初のことだった。

 始業してから早々、なんかしんどいなと思って常備している解熱鎮痛剤を飲んで、さてやるかとソフトを起動してあれやこれやとやっていたら、だんだん皮膚のすぐそばから体温が下がっていく感じがして、マウスとキーボードに手を置いたままの体勢で動けなくなった。

 そのままで待ってたらマシになるかも、嫌でも仕事中だし、やばい動けないどうしよう声も出しにくい、そんな感じで五分ほど葛藤して、とうとうヘロヘロの声で社員さんを呼んだ。

 このままの体勢で動けないですと泣きそうになりながら訴えたら、あれこれと聞かれたのでそれに答えて、その間も体は動かなかった。

 別の社員さんに脈をとられたり朝の体調を聞かれたりしているうちに動けるようになってきたので、いつの間にか用意されていた椅子を並べた簡易ベッドまで移動して横になった。

 

 こんなご時世だから、マシになったら家に帰って大人しくしようと思っていたけれどそういうわけにも行かず、会社で手配してもらった近くの病院まで行くことになった。社員さん一人の作業を潰して申し訳ないなと思いつつ、普段お喋りする機会がないので色々お話しさせてもらった。

 病院についてしばらく待ったあと、診察室に入って血圧を測った。170の61、たぶん平均的な数値でそこに問題はなかったらしい。

 簡単な問診を受けて、そういえば唇に発疹があって、という話をすると、口唇ヘルペスだろうということでその薬を処方してもらうことになった。

 二、三日前に上唇の中央部にいくつかできていて、もしやと思って調べたのが動けなくなる前日のことだった。たぶん疲れで免疫力が下がっているのだろうとのことで、何日か安静にねと言われてしまった。

 疲れていると言われれば原因も想定がついたので、はいと答えて診察室をあとにした。

 

 診察を終えて、送ってくれた社員さんと分かれて駅に向かう。大人しくしていろと言われたからには部屋にこもる準備をしようとスーパーに寄って、飲み物類を買い込んだ後、一時間半ほどかけて帰宅した。

 引っ越さないとよろしくないなと、また実感した日であった。

 

 そんなわけで土曜日はバイトの休みをもらい、アウトプットするものはなるべく避けて過ごすと決めた結果、半日でポケモン映画を四作も見た。観終わるのに一時間半も掛からない作品が多くて、退屈紛れにちょうどよかった。

 今日は今日で一本だけ映画を観て、何となく化粧をして遊んでみたりした。遊ぶと言うところまではいかなかったけれど、こんな感じでいいかも知れないという程度が少しだけ分かったのでよかった。

 

 仲間内でチャットなどをしているあいだに、自己肯定感の低さがどこから来ているのかを改めて確認することになったので、そのあたりをどうにかするためにも、やはり実家は出ないといけないなと、気持ちを強くした週だった。