ひゃくごじゅうさんこめ

　金曜日から、10連休に突入した。

　それまでがバイトも合わせて10連勤だったので、やっと……という気持ちが大きかった。

　初日の金曜日は雨だったので、家でのんびり過ごして、土曜日に念願の自転車を引き取りに行ってきた。

　引っ越し先がわりと坂のあるところで、これはきちんと走るための自転車にしたほうがいいなと決めて、クロスバイクをネットショップで購入したのがしばらく前のことだ。ネットショップでは本体しか買わなかったので、必要な付属品を店舗で追加購入して、早速それに乗って帰宅した。

　数年ぶりに乗ったクロスバイクは、車体が小さめのものを選んだのだけれど、私の身長が低いせいで体格には合っていないなと思う。それでも、乗っているうちになんとなく慣れてきたので、そのうち体の方が勝手を覚えていくだろう。

　今日はせっかくだから、自転車で遠出しようと決めて、隣の市にある映画館まで走ってきた。いきなり片道10キロはやりすぎたかと思ったけれど、そんなに飛ばしたわけでもないので、疲れはしたもののほどよい疲労感でよかった。映画は、先日見たファンタビの吹き替え版で、情報量が増えるかと思って行ったけれどほぼそんなことはなかった。ただ、吹き替え担当の方の声がどれもこれも違和感がなくて、本当にすごいなと思った。最近は洋画を字幕で見ることが多いので、違和感があると嫌だなと思ったけれど、そんなことは一切なく、楽しく全編を観終えることができた。

　明日は目前に迫った小旅行の準備をしないとなと思っている。気がついたら日付が迫っていてびっくりした。

ひゃくごじゅうにこめ

　怒濤の連勤が始まった。

　まさかこんなに忙しくなるとは思っていなくて、6連勤目にしてヘロヘロになっている。残る4連勤の内2日間は派遣の仕事を終えたあとにバイトが待っていて、耐えきれるのか……？　と不安になりつつ一日を終えるところである。

　あまりにも忙しいのは直近になって分かったことなので、じゃあ息抜きというかストレス発散に、と金曜日に映画を観に行ってきた。「ファンタスティック・ビースト ダンブルドアの秘密」である。

　最近、仲間内で週に1、2回のペースでハリーポッターの映画の鑑賞会をやり始めて、ファンタビも面白いよと聞いてはいたので、じゃあ見てみるかあと思って1、2を見ることにしたのだった。そもそも、見ようとはしていたのだけれど、1の途中で苦手な系統のシーンがあって、途中で見るのを止めてしばらく経っていた。

　3は悪役が好きな俳優にキャスト変更がかかったので、それで見たいなと思っていたので、そうなると1、2を見るしかなかったので、まあいい機会ではあった。

　字幕は上映回数が少ないせいで、夜8時過ぎからの回になった。仕事が終わってからあちこちをふらふらとして時間を潰してから、映画館へと向かった。そろそろこの映画館の会員カードを作った方がいいかと思いつつ、結局今回も作ることはなかった。

　パンフレットは以前確保してあったので、飲み物を買って、中へと入った。

　好きな俳優さんがあまりにも美しすぎて、登場早々ヒィ……となってしまい、しばらくの間悶え倒していた。ストーリー自体は期待通り面白くて、大満足して劇場を出た。

　映画館から駅までは近いのだけれど、駅から家までが遠くてくたびれてしまったので、やはり引っ越しは急務であるなと改めて噛みしめた。

ひゃくごじゅういっこめ

　金曜日、3回目のワクチン接種に行ってきた。その前日、バイト先から「仕事が山積みになっているので出てもらえないか」と打診があったので、じゃあワクチン接種までの間なら、ということで、ワクチン接種当日の午前中からお昼にかけて、少し働いてもきた。

　正直、また前みたいに体調不良を引きずるのだろうなと思って、少し嫌々ながらの接種ではあった。注射自体は全く痛くもなく、すんなりと終わって、久し振りに平日休みで時間もあることだしと、行きつけの靴屋さんで雑談をしたり、そこのハスキーを愛でたりした。

　接種当日は何事もなかったけれど、その翌日に副反応が出た。背中と腰が痛い。熱がある。その程度ではあったけれどしんどくて、だいぶ気が滅入りながら一日を過ごした。

　普段土曜日にバイトに出ている分、日曜日大丈夫なら出ますと言ってあったのだけれど、十中八九、ダメだろうなと思っていた。が、夜になるにつれ体調は回復して、これはもしかして大丈夫かもしらんと思いつつ、昼に寝たぶん夜更かしをして、日曜日、盛大に寝坊をした。

　朝起きたら家を出る時間だった。これまえにもやらかしたな、派遣の方で、と思いながらバイト先に連絡を入れ、のそのそと準備をした。

　臨時の出勤であるし、そもそも遅れる際に一言入れておけば問題ないところなので、結局30分遅れでバイト先に着いた。

　モリモリ積み上がっている仕事を片付けて、そろそろ終わろうかという矢先、平日も出て欲しいと頼まれたので、ハイハイと安請け合いして、なんなら明日派遣の仕事有給取れるからこっち来ますよとすら答えた。

　平日の仕事終わりに2時間だけという細切れで働くよりも、よっぽど楽だろうなという判断である。一人暮らしを始めることを思うと、懐はなるべくあたためておきたい。

　お詫びとばかりに店長が買ってきてくれたケーキを帰宅して食べて、明日への英気を養った。

ひゃくごじゅっこめ

　最近、ものを作るということがとんとできていない。締切もあるというのに、全く気が向かなくて、休みだけれどダラダラとすごしてしまった。

　ここ最近、仲間内で映画鑑賞会みたいなのをちょこちょことやるようになった。きっかけはなんだったか、Amazon Prime Videoの機能を利用して同時再生をしつつ通話しつつで楽しむというものだ。

　しばらくはハリーポッターシリーズを見ていて、あー懐かしいなあという気持ちで画面を眺めていた。昔は気付かなかったところに気付けるのも、映画を見返すときのメリットだなと思う。

　今度は来週の半ばと言っているので、じゃあ今日は違うのをと、ファンタスティック・ビーストの1作目を観ることにした。何回か観てみようとは思ったのだけれど、共感性羞恥を煽られるのに耐えきれず、途中で止めてばかりだったのを、なんとか克服することにした。

　苦手なシーンは飛ばしつつ、ずっと見ているとのめり込んでしまって、夕方には2作目も観終えてしまった。

　3作目は好きな俳優が出ているとのことで、気になっていたのだけれど、これでやっと観に行く素地が整った。観に行けるのはたぶん引っ越しを終えたあとぐらいで、それまで上映していてくれることを願うばかりである。

ひゃくよんじゅうきゅうこめ

　引っ越しをすることにした。

　ずっと、家を出たい家を出たいと思っていたのが、やっと明確に形になり始めた。何ヶ月もの間、なんとなく物件情報を眺めていたのを、本格的に自分が住むための部屋を探すために条件を選び直したのがここふたつきほどのことだった。

　会社まで自転車で通える範囲で、なんなら駅から遠くてもいい。キッチンの作業スペースは広めで、間取りはなるべくなら1DK。そんな感じで条件を取捨選択していった結果、条件に見合う部屋はほぼ残らなかった。

　そんな中で残った部屋をとても気に入ったので、少し早いけど不動産屋に相談することに決めたのが、1週間ほど前。トントン拍子で話が進んで、今日、内覧をして、契約することに決めた。

　今度こそはもう実家を頼ることのないように、きちんと環境を整えて生活していきたい。時間に余裕ができたら、心にも余裕ができると思いたい。

　引っ越したら、睡眠時間と作業時間の確保が急務だなと思いながら、まだしばらく先の引っ越しをじんわり噛みしめている。

ひゃくよんじゅうはちこめ

　また体調を崩した。

　気圧病、とやらではないと思っていたのだけれど、たぶんそれ、みたいな症状で朝からヨロヨロして、忙しくなかったら休ませてくださいと頼んで、土曜日はまたバイトを休んだ。

　体調を崩して休みになるのは、そんなに好きじゃない。体調が悪くて仕事にならないから休みをもらうわけで、家にいたところで何も出来なくて時間を浪費してるだけなのがすごく嫌だ。

　変なところ貧乏性で、何もしてない時間が苦手で、ずっと何かしらをやっている。休みだろうが作業しているし、何もせずにボーッとしているということがない。そんな時間あるならなんかしたい、もったいないし。

　そんな感じでずっとやってきたからか、働き過ぎじゃない？　と指摘をされても、そうかなあ……と思ってしまう。収入は多いに越したことはないし、空いた時間がもったいないし。

　何年か前まで、週四でしか働けなかったことを考えるとなおさら、動けるなら動いて足しにしておきたい、と思ってしまう。

　そんなわけで昨日はともかく、今日は割と朝早くから起きてもそもそ作業をしていた。ギアがかからないまま人様から預かった作業を片付けて、それ片したからいいかなと自分の分はなんだか適当になっている。

　締切もあるしまあそのうちやるやる。一応今日もちょっとだけ進めたし、何もしてないわけじゃないし。何かをやりきった満足感はないけれど、やったからよしとしよう。

　明日からはまた仕事の日々である。あっという間に四月が……と遠い目をしてしまった。

ひゃくよんじゅうななこめ

　今週もつつがなく平日が過ぎて、仕事終わりの金曜は給料日だったこともあり、買い物をするために久々に駅の南の方へと向かった。

　少し遅くなったけれど、甥っ子の誕生日祝いをやることになっていたので、プレゼントを探しに行くつもりでいた。

　今月のはじめに2歳になった甥っ子は、少しダミ声気味でよく喋る可愛らしい男の子だ。写真を見返していたら、あんたによく似てるよと言われて笑ってしまった。確かに小さい頃の私とよく似ている。

　そういえばどんなものを好きかを聞かずに買い物に向かってしまったので、とりあえず無難におもちゃを、とアーケード街にある電器屋を見てみることにした。

　6階がおもちゃ売り場になっていて、エスカレーターで上がった先を折り返せば、ずらっと子ども向けのおもちゃがならんでいた。ここは無難にアンパンマンか、とその棚を眺めていると、まああるわあるわ。

　あまりにも種類がありすぎて、選ぶのにとても悩んでしまった。あまりこまこましたものだと片付けが大変だし、かといって喋るぬいぐるみのようなものだと予算オーバーである。ウンウン悩んで、結局は磁石式のお絵描きボードを買った。

　今日持っていったところ、甥っ子よりもその姉の姪っ子の方が喜んでしまい、早速めちゃくちゃ遊び倒していて、甥っ子がぐずるという想定内の事態となった。

　姪ちゃんは甥君が遊んでからねと言い含めると、甥君早くこっち来て遊ぼ！　とまあ分かりやすく催促するもので、笑ってしまった。

　たまに相手するだけだから賑やかで可愛いなあとなるけれど、これが毎日かと思うと弟夫妻には頭が上がらない。せめてもと思って、乞われるままに子どもたちと夕方まで遊んできた。

　誕生日祝いのごちそうでお腹もたらふく膨れたので、今日の夕飯はなしである。それはそれで夜しっかり自分の時間が確保できたのでよかった。作業はほぼ進まなかったけれども。

　明日はまたバイトがあって、世間は三連休だけれども私はいつも通りである。しっかり稼いでちゃんと貯めようと思いつつ、どこかで適度に休まないとまた体調を崩すかもしれんな、と危惧している。