えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

ひゃくにじゅうはちこめ

 今日は久しぶりに映画を観てきた。シン・エヴァンゲリオンを最後に観てからしばらく、仕事場が変わって勤務終了時間も遅くなり、帰宅まで時間がかかるとなると終業後に観に行くことが気分的に難しく、映画館から足が遠のいていた。

 

 お昼から知り合いとご飯に行こうという話をしていて、そうしたら午前中が丸々空いていて、あ、ここで映画観られるんじゃない? となった。何を見ようかなと思う間もなく、先にこれ観たいから朝一のやつを取ればいいかなとなったのが、劇場版きのう何食べた? だった。

 

 元々漫画版が好きで、新刊が出るたびに追いかけては読んでいる作品で、ドラマ化されると聞いたときも嬉々として毎週リアルタイムではないにしろ見ていた。テレビ東京の食べ物系ドラマは信頼が置けるので、あと三十分で観られるのが手軽で好きで、こりゃ間違いないわと思ったのは完全に当たりだった。

 主演の西島秀俊さんは、他のドラマで拝見してから好きで、この人がシロさんをやるなら間違いないとまた思ったのだった。パートナー役の内野聖陽さんも、喋り方から指先への気の遣い方、ちょっとした仕草が完全にケンジで、なんの心配もなく観られるな、と改めて実感した。

 ドラマの方は時々ぎゅーっと気持ちを鷲づかみにされたり、泣きそうになったりしながら全話観て、お正月SPも遅ればせながらきちんと観た。漫画でストーリーは全て知っていても、実写になったものを観ると、漫画の中の空想が一気に現実味を持って立ち上がってくる。

 この話は、ちゃんと現実を生きている二人と、その周りの人たちの話なのだと、ひしひしと実感した。

 

 そうして、劇場版が公開されると知って以来、ずっと楽しみにしていたので、このタイミングで観るしかないのではと思って、朝一のチケットを取ったのだった。

 

 観に行った結果、ド頭からその話来る!? とか、こんな曲使う!? とかで度肝を抜かれたり笑っちゃったりしながら話が進んでいって、ああ、映画だからといってドラマティックに変化もしなくて、これが観たかったんだよ~としみじみとしながらオープニングを迎えた。

 耳馴染みのある曲に、スマートフォンで切り取ったような縦長の画面。見慣れたいつもの絵面。劇場で観ているのにまるで家のリビングで友達と笑いながら観ているような、そんな気楽さがあった。

 泣いたり笑ったり、ぎゅっと気持ちを鷲づかみにされたり、ほとんどテレビ放送と変らない展開はとても安心だった。映画だからと言って気張らない、こういうのが観たかったし作ってくれたんだよなあと思うと、思い立ってよかったと本当にひしひしと噛みしめた。

 

 劇場ではパンフレットしかゲットできなかったので、通販でグッズなどもゲットしたいな……と目論んでいる。