えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

ななじゅうななこめ

 やっと、健康診断に行ってきた。本当は、年初のうちに行っておくつもりだったのだけれど、コロナが流行りだしてしまって、機を逸したまま、気がつけばこんな時期まで来てしまった。前の会社で受けたのが去年の五月頃だったと思うので、特に問題がないと言えばそうだったのだけれど。

 

 運良く、会社が加入している健保が、いつも利用している駅前に検診センターを構えていたので、わざわざ遠いところに、とか、面倒くさい手続きをして、とか、そう言った必要はなかった。予約を取ってひと月ほど、初めてのバリウム検査にソワソワしながら今日が来るのを待っていた。

 朝、平日と同じぐらいに目を覚まして、それから一時間ほど布団の中でごろごろしたり、やってきたわんこを撫で繰り回したりしてから起きた。

 健康診断なので、当然朝ご飯は食べられない。水を少しだけ飲んで、洗濯機を回した。

 朝ご飯を食べないとなると時間をめちゃくちゃ持て余すので、特にやることもないのにパソコンを付けてTwitterや動画を眺めていたら、あっという間に準備する余裕が消え失せた。ばたばたと身繕いをして、洗濯物を干したけれど、乗るつもりにしていた電車の時間は逃してしまった。電車は一本遅らせることにして、少しだけできた時間で、新しく読み始めたカクヨムの小説を読み進めた。

 

 いつもの方向の電車に乗って、二十分と少し。駅から直結のビルに、検診センターが入っていた。割と最近できたような、真新しい内装だった。私と同じように会社の検診を受けに来たであろう人たちが、結構な数、検査着に着替えて待っている。

 スマホは持ち込んでいいそうなので、時間つぶしにまた小説を読みながら、少しずつ検査をこなしていった。視力はメガネをかけてまあそれなり、聴力は相変わらず悪い。身長は靴下のおかげで少しだけ伸びていて、体重は以前よりもずいぶんと軽くなった。半年で五キロ以上の変化は、結構大きなものとして捉えられるらしい。

 採血はいつもどおり手間取った。見える割に血管が細いらしく、五分ぐらい看護師さんが探っていたような気がする。時間をかけたおかげか、一発で採ってもらえてよかった。それを終えると、とうとうバリウム検査である。

 

 噂には聞いていたので、ちょっと緊張気味に検査室に入り、炭酸とバリウムを飲み込んだ。口の中で弾ける感覚に、あ、これ炭酸飲料の炭酸か、と納得がいく。なるほど。検査機に乗り込んで、指示されるままにあれこれと動き回る。ラッキーなことに、検査の最中にゲップに襲われることはなかった。

 下剤をもらって、それを備え付けのウォーターサーバーの水で飲み込んだら、ひと段落ついた。どこかアトラクションのような感覚もあって、面白かった。

 

 適当なお店に入って昼ご飯を食べて、次に向かったのは歴史博物館だ。前に企画展を観に行った際に答えたアンケートの商品として、この度の企画展の招待券をもらっていたので、どうせなら行っておこうと思ったのだった。

 正直、タイトルからしてそんなに興味をそそられるものではなかった。けれど、実際に展示を見てみると、面白いのと、色々考えさせられるのとで、見に来て良かった、ととても思った。大好きな女優さんが出演していた映画に関わる展示もあって、まさかこんなところで触れることになるとは、とちょっとぐるぐると考え込んだりもした。ゆかりの地ではあるから、しょうがないのかも知れないけれど。

 観終わってから、記念にと図録を購入した。この度の企画展は以前のものに比べてこぢんまりしていて、そのせいかグッズなどがなかったのが少し残念だった。グッズなど作りづらい内容なのもあるだろうけれど。

 

 今度はどんな企画があるだろうか、楽しみにしながら、帰路についた。

 久し振りにずいぶんと歩いたので、帰宅したらヘロヘロになっていた。今週の平日はバイトが休みなので、久し振りに仕事帰りのウォーキングをやることにする。