えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

ろくじゅうにこめ

 久し振りに、一日に何度も目頭を熱くしてしまった。

 

 アイドルマスターが、15周年を迎えた、らしい。らしい、になってしまうのは、私がアイドルマスターというコンテンツから距離を置いてしばらく経つからだ。

 専門学生の頃にニコニコ動画で初めて触れたそのコンテンツは、とても不思議な拡がり方をしていた。プロデューサーと名乗るファンたちが、自分たちがプロデュースしている(というテイのプレイアブルキャラクターである)アイドルたちの動画を編集して、違うアーティストの曲に合わせて踊らせていた。何がきっかけだったか、私もその仲間入りをして、気がつけば10年以上経っていた。

 

 15周年ということで、生配信をやっていたので、久し振りに見てみようかとリビングのテレビでYouTubeを開いてみた。ちょうど10周年ライブの映像が流れていた。シンデレラガールズやミリオンスターズは相変わらずほとんど分からないのだけれど、ずっと好きだった765プロオールスターズはほとんど知っていたから、懐かしいなあ、みんな可愛いなあと眺めていた。

 時折感情を揺さぶられて、ぶわっと涙があふれかけたこともあった。

 

 中村繪里子今井麻美アイマスにとってこの二人はなくてはならない。この二人から、小さなステージから始まったアイドルマスターは今、ドームの客席を全て埋め尽くせるほどの大きなコンテンツになった。

 私はその途中から追いかけ始めたのだけれど、まさかこんなにも好きになるとは思ってもみなかったし、懐かしさとエモさで涙がこみ上げるほど思い入れができるとも思ってはいなかった。一度だけではあるけれど、ライブも観に行ったし、一番好きになった中村さんの出演している舞台も観に行った。ずっと真っ直ぐな彼女を、いつまでも好きなんだろうなあとその時に思ったのを覚えている。

 

 ライブの終盤、765プロオールスターズのうちの6名で歌われた、my song。この歌で涙腺が一気にゆるんだ。中村さんと今井さんが、お互いに手を伸ばしているカットが、私の涙腺をぶっ壊した。この二人がいたから、ずっとアイドルマスターを追いかけてきたんだ。いろんな思い出が蘇って、やっぱりアイドルマスターは私の青春だと、ひしひしと感じた。

 仲のよい子が、ずっと好きだったグループや女優さんがテレビに出るたびに泣いてる、というようなことをツイートしていて、そこまで好きな人たちがいるのはすごいなあ、と他人事みたいに思っていたけれど、私にとってのいわゆる「推し」は、アイドルマスターであり、中村繪里子であり、天海春香なのだと思った。

 

 今度、となったら20周年だろうか。5年後も、私はきっとアイマスを好きでいるんだろうなあ。