えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

さんじゅういっこめ

 年末年始、なんも予定ないなあとしょんぼりしながら、仲良くなったお姉さんに連絡を入れてみた。日曜日なら空いてるから、お昼ご飯でも食べようという話になり、喜々として心積もりをした。

 

 今日、日曜日。お姉さんは朝方近くまで起きていたらしく、お昼少し過ぎた頃に家まで来てくれた。そこから、昔なじみの店でお昼を摂り、近所の喫茶店でまた前のように駄弁っていた。

 お姉さんは最近、勉強会で大変忙しいのだそうだ。決められたテーマに沿っていろんな人と喋って、その記録を付けないといけないらしい。やってみる? と聞かれたので、このテーマなら、と選んだのが、現状と自己改革についてだった。ここ最近、ずっと考えていることでもあった。

 

 30を超えて、このまま派遣社員であちこちを転々としていくわけにはいかないだろう。どこかしらに腰を据えないといけない。でも、今の自分のままではダメだとずっと思っていた。突出したスキルがあるわけでもなく、今は周りの人の手が回らない範囲の事務仕事をしているだけだ。このまま更新を続けてもらえたとしても、いつか期限は来る。

 胃をキリキリとさせながら、次の職場を探すのはもうこりごりだ。転職しなければいけないのなら、腰を据えられるところがいい。幸いと言っていいのか、今の派遣先は契約後の社員採用もあり得るらしい。なら、そこを目指して何かしらの技術を身に付けるべきだと思った。

 しかし、一介の事務員に何ができるだろう。少しばかりCADは使えるけれど、今のところ仕事で活用することはない。ただの事務員を社員として雇ってもらえるとは思えない。せめて、こいつは手元に置いておきたいと思ってもらえるようにこまこまと働くことしか、今のところは思いつかない。

 

 そんな話を、面接官然としたお姉さん相手に訥々とした。きちんと考えられているとコメントをもらえて、少しだけホッとした。

 同じような話を友だちにはしていたのだけれど、他の人にきちんと話したのはこれが初めてだったかも知れない。口に出すことで自分でもよくよく納得がいった気がした。

 結果として上手く行かなくても、心積もりをしていれば、少しは足しになってくれるだろうと思いながら、話した言葉と、お姉さんの言葉を繰り返している。