えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

にじゅうきゅうこめ

 姉は他人に興味がないね、と妹に度々言われる。そんなことはないと思う、と返すけれど、実のところそうなのかも知れない、とも思うようになった。

 甥っ子や、従姉の誕生日が近いらしいけれど、日にちを覚えていない。仲のよい従姉でさえも誕生日があやふやで、連絡先に登録はしてあるけれど、意識しておかないとすぐに忘れ去ってしまう。

 

 それでも、Twitterで仲良くしている人たちの誕生日は割と覚えている。この人たちの方が私にとって身近だからだろう。近くに住んでいても、しょっちゅう連絡を取るわけではない人たちの方が、よほど私には遠いのか。

 くたびれているようだったらメッセージを送ったり、はたまた誕生日だったらドリンクチケットを贈ったりする。気にかけているというのは本当だし、喜んでもらえると嬉しいけれど、それは果たして純粋な厚意からだろうかと思う。私のことを気にかけてほしい、構って欲しいという気持ちがないわけじゃない。もので釣りたいわけではないけれど、ひどく寂しくなるとそういうことをする頻度が上がる。

 

 優しいねとよく言われて、優しいよと返しはするけれど、本当にそうなのだろうか。

 

 私はずるいなと思いながら、あの人の誕生日が近いな、とまた記憶のカレンダーをめくっている。