えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

はちじゅうにこめ

 校正の資格を取るための講座を申し込んだ。

 

 校正のまねごとは、ずいぶん昔からやっている。求人情報誌の文章入力をしているときは多少の手直しや掲載期間が過ぎた記事のリライトをしていたし、友達の同人誌の原稿チェックを年に2回、ここ何年かの間させてもらっている。

 自分の書いた原稿を印刷して、赤入れをしたこともある。校正記号もなんとなく知っていて、全く知らない世界ではなかった。

 そこに踏み込もうと思えたのは、やはり資格を手にしたいと思ったのと、好きなことを続けていきたいという気持ちがあったからだ。

 

 多趣味で飽きっぽいのを自覚していて、それは件の友達もよく知っている。今まで広く浅くでやってきているから、そろそろ幅を狭める時期だなとは考えていた。

 友達には、革細工を本格的にやればいいじゃんと言われていたけれど、デザインを起こす力がないから、これを職にするのは難しいと、はじめから残すつもりはなかったし、少しずつ使わない道具を手放してもいる。

 絵も好きだけれど、これは完全に趣味の範囲を出ないなと分かっている。色々と買い集めた教則本も結局役立ちはしなかった。これから活かすこともできるだろうけど、必要に迫られることもないだろう。

 たくさんやってきた趣味の中で、一番長く続いているのが文章を書くことだった。小説を書くことは最近減っているけれど、こうして週に一度、文章を書くことは続けられている。飽き性の私が、これだけはと言えるものだと思った。

 

 そうして、友達の仕事にも役立つかも知れなくて、私の武器にもなるかも知れないものを手に入れるために、講座を受講することにした。これこそ、途中で投げ出せないやつだと、今まで途中でやめてきた資格勉強を思い返して身を引き締めている。

 もう少ししたら、テキストと支払用紙が届く手はずになっている。アルバイトを始めたことで少し忙しなくなっている毎日が、さらに忙しなくなることだろう。