えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

ななつめ

 転職をすることにした。昨日が最終の出勤日で、ちょっと浮ついた気分で仕事をした。挨拶回りで少しばかり疲れてしまった。上長には、転々としすぎるとよくないぞとお言葉を頂いて、いい加減腰を据えることを考えないといけない歳になったなあと実感した。

 

 昨年の3月、体調を崩して地元に戻ってきて、それでも働かなければやっていけないと就活をして見つけた会社だった。即日で内定を出すからと頼み込まれ、その後に残っていた派遣会社の顔合わせを断ったのをはっきりと覚えている。

 パートで入ったので、時給はよくないけれど休みやすい勤務体系ではあった。なかなか体調が戻らず、結局まともに週5日働けたことはなかったように思う。

 実家なら収入が少なくても大丈夫だろうという上長の言葉に、ん? と思ったり、この業界は残業が当然だから、という言葉に、頑張って勤めて正社員を目指そうという志をへし折られたり、色々あって転職を決意した。三十路を前に、動いておかないともう後はないんじゃないかと思った。

 

 極端にストレスに弱いこの体では、つきまとう不安を振り払うのに十分な土台が必要だ。私にとってそれは収入であった。長い間勤めるのはきっと性に合ってないし、そうなれば派遣で手っ取り早く時給を上げよう、そう思ってひと月ほど仕事を探しては派遣会社からの回答を待つ日々を繰り返した。これはこれでストレスであったけれど、先のことを思えばすぐに終わると思えた。

 果たして、私にとっては願ったり叶ったりな職場に転職が決まり、昨日最後の業務をつつがなく終えたのであった。何か一つでもしがみつける部分があれば頑張れるだろうという、希望的観測はあるけれど、不安はずいぶんと減ったので結果としてよかったのだと思う。

 

 いつものように週末を終えたら、来月からは新しい仕事が始まる。慣れるまでは大変だろうし、人の名前も覚えないといけないけれど、目標が明確に定まった今だと目先がずいぶんと明るい。しばらく経ってからも、転職してよかったとちゃんと思えるようにやっていけたらいいな。