えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

にひゃくじゅうななこめ

 夏真っ盛りである。毎日汗だくで会社に行って汗だくで帰ってくる。ネッククーラーもないよりマシぐらいのもんで、その内熱中症になりそうで恐ろしい。

 

 そんな中、週末にお出かけを敢行した。友達にすすめてもらったブランドの服を買うためである。

 この地域では特に暑いところに店を構えているのは和服めいたデザインの服屋さんだ。これが似合うと思うとすすめられたワンピースは、画像だけなのに不思議としっくりきて、買いに行かねばと決めていたのだけれど、やっと行くことができた。

 電車を乗り継いで小一時間、裏路地を抜けて辿り着いたお店は、佇まいから商品の陳列まで素敵だった。

 

 決め打ちしてきたワンピースの写真を見せると、早速吊してあるのを出してもらえたので、すぐ試着した。

 こんなにもしっくりきた服は初めてかも知れない。似合うってこういうことか、と感覚で理解した。自分で服を選ぶことはまだまだできそうにはないけど、自分にも合う服があるのだと少しだけ自信が付いた。

 そのワンピースを買って店を出て、近くの洋食屋で遅めのお昼を摂り、土地勘がないので電車で慣れた街まで戻った。

 百貨店の化粧品売り場のフロアで、これまた珍しく口紅を買った。信頼している友達から似合うと言われると、素直に取り入れたくなるのだけれど、海外ブランドには日和ってしまって、国内ブランドのものをタッチアップさせてもらった。

 

 こんなに服にお金を使った月は滅多にない。いいものを買えたので、値段と満足度の釣り合いがかなり良かった。いい買い物とはこういうことか……と、部屋の見やすいところに吊したワンピースを眺めながら噛み締めている。