えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

女を好きな女として、どう考え、どう生きるか


 そこそこインパクトあるタイトルになった感。まあ内容としては経験と考えたことと言われたこと、の雑記みたいなものか。最近同性婚、じゃないけどそのあたりの話題がちまたでざわざわしてるようなので。自分が同性を好きになる、いわゆる『レズビアン』であると言うことをどう考え、どう生きるかってのがテーマかな。

 今思えば、小学生の頃から同性の子が好きだった。多分そうだろうなーと認識しだしたのが中学生の頃。高校生になったら同性への初恋もあった。
 中学生の頃からインターネットにはまっていて、その時期はボーイズラブ系のイラストや小説を見て回っていたこともあって、同性愛自体にそれほど嫌悪感もなかったし、自分がそれと気付いても、異性愛にならなきゃ! みたいな焦りも全くなかった。昔から、周りにそういった情報があったせいだろう。(従姉の家に、奥浩哉のHENとか、エヴァのBL風アンソロとかあったので、普通に読んでた)
 自分の質についてそこまで深く考えることもなく、まあ無難な学生時代だったと思う。

 はっきりと自分が同性を好きになる質だと理解したのが高校生の頃。
 通っていた高校は総合学科と言って普通科と違い、珍しい授業がたくさんあって、大学のように自分で時間割を組めるようになっていた。男女の関係について色々な角度から考えるという授業もあった。セクシュアルマイノリティについても勉強できるとのことで、その授業を受けた。先生がセクシュアルマイノリティに詳しいこともあって、解説にも慣れており、嫌悪感無くその授業を受けている生徒が多かったように思う。
 その授業を受けて、ちゃんと理解が広まればいいな、とちょこっと思い、高校の特性上書かなければいけなかった論文のテーマを同性愛にして、アンケート取ったりインタビューしたりして一個論文仕立てたのが高校時代の一番の思い出かな。
 結構デキがよかったらしく、未だに論文とはなんぞ? みたいな学校独自のテキストに、私の文章と分析が載ってるそうな。
 ちなみにこんな感じ。

 高校を卒業して以降、特に代わり映えするようなことはなく、また進展というか、イベントみたいなのが起こったのがここ最近。去年ぐらいからかな? ちなみに今は25歳。
 ネットで知り合った年上の男性(何回か会ったこと有)とスカイプで色々雑談をしていて、何でだったかシモの話になったことがあった。未経験だし、男性との性行為はちょっと、みたいな話をしたんだったかな? その時に言われたことが結構衝撃的だった。
 私は女性しか恋愛対象にならないから、男の人としたいとは思わないけれど、この歳になって一回もしたことないっていうのは、ちょっと難ありと思われるだろうか、まあそもそも恋愛自体できないかなー。そんな感じの振り方をしたように思う。
 して、相手の人から返ってきたのがこんな返事だった。

 本当にレズビアンなら、悩んだり葛藤したりした時期があったはず。それがあなたには無かったようにみえる。まだ色々なことが定まっていないのに、自分はレズビアンだと断定しない方がいい。
 男とセックスしてみたら、コンプレックスも解消されるのでは?(ここでいうコンプ→自分はモテない、恋愛対象としてみられる訳がないと思っている点について。たしか。)

 その時は、なんと言えばいいか分からなくてほとんど黙り込んでいた。後で冷静に考えて、思った。

 そもそも、本当のレズビアンってなんだ?
 レズビアンと認められるためには条件を満たさないとダメなのか?

 相手の言っている意味を、少し曲解しているところもあるのかもしれないけれども。自分からレズビアンですって名乗るのやめよう、とも思ったし、それ以降、その人とコンタクトを取るのが少し怖くなってしまった。(もし今度二人で会うつもりがあるなら、その時はセックスしてもいいって事になるよ、みたいなこと言われたので)
 正直男とセックスなんか無理だわ、と思っていたけど、かといってこの歳になっても未経験というのも、という悩みもあったので、じゃあ女の人としてみるか、なんて軽い気持ちでレズビアン風俗のお世話になってみた。セックスしたらコンプ解消されるとか言うから……。

 結果として、セックスって割と気持ちいいけど、そこまでしたいものでもないな、という実感は得られた。あとやっぱり女の子は柔らかかった。
 それと、実感したのは、やっぱ女性しか愛せないな、ということ。男の人は下ネタとか笑い話にできる友達としてが気楽だな、ということ。女同士とはいえ、一度セックスを経験してしまうと、ちょっとコンプ吹っ切れた感はあるかもしれない。
 後は、一度人肌を知ってしまうと、たまーにぎゅーっとする相手が欲しくなる。性的にじゃなくいちゃいちゃできるような彼女、というか、パートナーというか。まあSNSとかで自己発信しながら、気の合う人がいたらって感じかな。あんまりセクシュアリティ(タチネコ・ボイフェム)とか決めたくない派なので、そういうコミュニティにもあまり混ざれていないけど。あとマイノリティのコミュニティって結構閉鎖的でな……。


 そんなこんながあって、最近、ようやく自分の考え方が定まってきたなあと思う。
 具体的には、自分の好きなようにやればいいのよ! という簡単なもの。一言にすれば自己肯定感を得ること。言うほど簡単じゃないけど。端から見たら変人に見えるらしいし。
 自己肯定感、という言葉はよく使われるけれど、正直細かい意味とかはわからない。簡単に言ってしまえば、自分で自分を認めること、なのだけれど、んなこと出来たら誰も苦労せんわ、と言うのが持論。それができないからみんな悩んでるわけで。周りと違うというのは、今の日本ではすごく生きづらいことだし。
 自分を認めてあげなさい、よりも、周りと比べなくていいよ、の方が意識しやすいかもしれない。周りと比べるから劣等感とかに悩まされるわけで、それをしなくなるだけでずいぶん楽になると思う。それがちょっとできるようになってきたので、私は周りから見れば変人であり変わった子、と見られているけども。
 つい先日、中学の頃からお世話になっているスクールカウンセラーの先生に、いい意味で変態になったね、とお言葉をいただいた。褒め言葉らしいので素直に受け取っておいた。もうちょっと突っ込んで聞けばよかった。


 あんまりまとまりのない文章だし、なかなか書きたいこと書き切れてないけど、まあこの辺で。
 もうちょっと思ったことに関しては、部分部分抜き出してまた書いていこうと思う。