えぬのざっかん

アラサーレズビアンの雑感/週末に更新する日記みたいなもの

ろくじゅうななこめ

 今年も無事に誕生日を迎えて、31歳になった。誕生日は無条件に祝ってもらえる日なのでいつも楽しみにしていて、この度も同じように楽しみにしていたら、Twitterでたくさんの人から祝ってもらえて、とてもご機嫌だった。

 家族や親戚からも祝ってもらった。しばらく連絡を取っていない友達からも、おめでとうとメッセージが届いた。誕生日の時期が時期だし、友達が少ないのもあって、学生時代はろくに祝ってもらえなかったせいか、大人になってからの方が、誕生日をウキウキしながら待つようになったと思う。

 

 誕生日が来ると、よく、先のことを考える。やりたいことがはっきりしていないせいで、ふらふらと定まらない数年後のことや、もっと先の、老いてからのこと。一人では寂しいからと始めた恋活も、こんなご時世で会う予定も立てられないままで連絡が途絶えていく。やはり、終息するまでは一旦考えない方がいいのかなと思いながら、すっかり寂しくなったメールボックスをぼんやりと眺めた。

 友達とは、また関東に戻りたいな、という話をよくする。まるで予定も立っていないのに、やりたいことは具体的にあって、ほぼルームシェアみたいにしたら電気代も浮くじゃん、と友達は楽しそうに計画を立てている。一年ぐらい先までは確実に無理なのだけれど、先の目標があるのはとても安心感があって、だからか、飽きずにこの話をよくしている。

 

 あと一年と少ししたら、今の派遣先である事務所は畳まれることが決まっている。そこから先どうなるのかは、全然見当も付かない。今のうちにできることといえば、資格を取ることと、貯金と、やりたいことの方向性を定めることぐらいだろうか。

 ぼんやりしたものをいい加減固めていかないとなあと思いながら、今更なにかを続けることの重要さを噛みしめている。