土曜日、バイトのために地元に戻るたび、実家でご飯を食べて帰っている。
郵送物が度々実家に届いてしまうので、取りに帰る羽目になるわけだ。郵便局に転送届は出してあるものの、それがなされない郵送物もあるのだなと思いながら、この度はコミックマーケット参加のための書類が入った封筒を持って帰ることになった。
自分がサークル主催として参加するのは、この夏のコミケが初めてである。まさかコミケに売り子でなしに参加することになるとは、去年の今頃はまったく考えていなかった。
仲間内で、尻たたきに本でも作ろうかという話をしたのがきっかけだったけれど、あれよあれよという間にコミケに参加することになって、今思い返しても流れがぼんやりとしか浮かばない。受かるか受からないかは分からないけどと思いつつあれこれやっていたら、見事受かっていたので、あれやこれや準備をせねばと気ばかりが急いている。
八月の中頃には、近くなった新幹線の駅から東京へ向かうのかと思うと、なんとも不思議な気分である。今まで会えなかった仲間内の面々と会えるのはとても楽しみで、期待半分不安半分とはまさにこのことだなあと思いながら、締め切りまでの作業を少しずつ片付けている。